粗大ごみになるもの
以前は、ホームレスも粗大ごみで大きなタンスやテーブルをもらってきて売る場合もあったそうです。
運搬手段が自転車かリヤカーしかない彼らでは単独で運ぶことは困難で、知り合いの業者などに頼むしかなかったそうです。
洗濯機などを運搬してもらって解体を請負い、また運んでもらうということもあったようです。

多くの場合は、自分の自転車かリヤカーで運べるサイズまでを扱い、大きいものでもクーラーや室外機までだったということです。
その他には、ゴミの中から食器や鍋などあらゆるものを拾ってきていたと言います。
ホームレスの家、いわゆるダンボールハウスでは、夏になって蒸し暑くなりますと、カッターで壁をくりぬいて窓を作ったり、スペースが足りなくなりますと壁や天井に収納場所を設けたり、つまり増築を繰り返しているそうです。
家主は、限られた条件の中で、工夫を施して改良しているのでしょう。
ホームレスをしているとは言え、少しでも住みやすいようにしたいという人間の本能の表れの結果なのでしょう。
平成12年度から始まった自立支援事業の内容と予算は、初年度が自立支援センター6ケ所を設置する東京都や大阪市への補助9億7200万円、平成13年度が同センター11ケ所、シェルター2ケ所の設置補助など10億8000万円で、国は自治体を財政面で補助するだけとなりました。
一方、自治体からは、ホームレス問題を国の重要な政策課題と位置づけ、広域的、総合的対策の確立と財政負担の拡充を、と国の積極的な取り組みを求める声が上がったということです。
都とホームレス、そして市民団体の三つ巴の状態は数年続いたそうです。
そんな中、あるとき、ホームレスのダンボールハウスから出火し死者がでました。
悲惨な事故を受けて、ホームレスの安全を守るという方向で市民団体と都の思惑が一致し、そこにいたホームレスたち都が用意した宿泊施設に移っていきました。
それでも、そういった宿泊施設も一時のもので、彼らはまたどこかの場所でダンボールハウスを作って住んでいると言われています。
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